先日娘から、
「ヘアドネーションをしたいから、これから髪を切らない。」と宣言されました。
なんとなく聞いたことはある、ヘアドネーションですが、実際にどうやるのか、方法をまとめました。
コンテンツ
ヘアドネーションの髪は誰が使うの?
「ヘアドネーションをした。」と良くテレビや新聞でも取り上げられていますが、ヘアドネーションした髪は誰が使用しているかご存知でしょうか。
ヘアドネーションした髪は、18歳以下の子どもたちの医療用ウィッグのために使われています。
既製品の子ども用ウィッグはサイズ展開が少なく、また化繊製のものの多くは見た目が自然ではなく、肌あたりもいいとは言えません。サイズの問題からセミオーダーやフルオーダーを選択せざるをえないことがほとんどですが、非常に高額なため、残念ながら、購入をあきらめてしまう子どもたちもたくさんいます。
「ひとりでも多くの子どもたちが、周りの目を気にせず、のびのびと学校に通ってほしい」。
そんな想いから、JHD&Cでは寄付された人毛だけを使って、見た目が自然でサイズもぴったりな、また、肌への優しさにこだわって厳しい基準をクリアした「JIS規格適合の小児用メディカル・ウィッグ」を提供しています。
引用:NPO法人Japan Hair Donation & Charity
NPO法人Japan Hair Donation & CharityのWebサイトには、提供したウィッグ数、ウィッグ待機人数、JHD&C賛同サロンの数が更新されています。
寄付できる髪の毛
実際に寄付できる髪の毛について何か制約があるのか調べてみました。
- 髪の毛の長さ:31cm以上
- カラー、パーマ、ブリーチヘアでもOK
- 完全に乾いていること
引用:NPO法人 JHD&Cより
髪の長さが31cm以上であれば、髪の色も問わず誰でも寄付することができます。
団体により、パーマ、ブリーチヘア不可もありましたので、送付先の規定を確認ください。
どうして31cm?
31cmの髪の毛を折り返してウィッグを作るため、寄付する髪の長さは31cm 以上となっています。
- 31cm:ショートウィッグ
- 40cm:ボブウィッグ
- 50cm:ロングウィッグ
- 60cm:スーパーロングウィッグ
引用:NPO法人 JHD&Cより
ヘアドネーションの流れ
実際のヘアドネーションの流れです。
NPO法人 JHD&CのWebサイトに詳細が書かれています。
- 美容室を決める
- 寄付する髪の長さを決める
- 髪を切る
- ドナーシートに記入(NPO法人 JHD&Cの場合)
- 受領証のための返信用封筒準備
- 発送する
- 受領証受領
美容室を決める
行きつけのサロンに相談または、NPO法人 JHD&Cの賛同サロンで髪を切ることができます。
>>賛同サロンの検索はこちら
サロンから発送ができないため、自分で送付が必要ですが、送る際に必要な髪のカットの方法は対応してくださるそうです。
髪を切る
小さい束に分けて、ゴムで結び、結び目の1cm上をカットします。
束になったカットした髪を1つにまとめて送付します。
濡れた髪は寄付できませんので、シャンプー前にカットが必要となります。
ヘアドネーション送付先
ヘアドネーションを受け付けている団体はいくつかあります。ご自身で団体を確認してみてください。
医療用ウィッグメーカーやNPO法人のヘアドネーション先をまとめました。
- NPO法人JHD&C事務局
〒530-0022 大阪市北区浪花町13-38 千代田ビル北館7A - 株式会社グローウィング つな髪事務局
〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田3丁目3−45 マルイト西梅田ビル5F - NPO法人HERO ヘアドネーションプロジェクト係
〒981-8003
宮城県仙台市泉区南光台2丁目13-1
ドネーション先によって、受け付ける髪についても制限があります。事前に送付先の規定を確認ください。
ヘアドネーションについての書籍
ヘアドネーションについてまとめられた書籍があります。
NPO法人JHD&Cの取り組みとボランティアとして参加する子どもたちを通じて紹介するノンフィクションです。
友達が白血病になり、髪の毛を寄付する「ヘアドネーション」をめぐるお話です。
まとめ
ヘアドネーションという言葉は浸透していますが、実際に誰にどうやって送るのかについては知らなかったため、非常に勉強になりました。
行きつけのサロンで話を聞いたところ、ウィッグは化繊製のものと人毛では明らかに違うということでした。
人毛で作った医療用ウィッグを待っている子どもたちはまだまだ沢山います。
NPO法人JHD&Cでは、ヘアドネーションだけでなく、書籍やグッズの購入、募金での支援を可能です。
それぞれのできることで支援できます。興味のある方は是非Webサイト確認ください。
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